※この記事は旧ブログ「1丁目6番地7号」での掲載内容を一部編集したものです
α7 IIIを握りやすくするためにグリップエクステンションを購入したのが約2ヶ月前のことでした。
1万円を超える価格設定は高いものの、握りやすさはかなり向上しました。
しかし、一方で三脚穴が塞がってしまうという問題が発生。
なんとか解決できないものかと調べたところ、グリップエクステンションに三脚プレートを付ける方法があったので自分もデュアルプレートを使って改造を試みました。
今回はこの方法と使用感をご紹介いたします。
注)この方法を試される際はくれぐれも自己責任でお願いいたします。
さてその方法は、グリップエクステンションにある取っ手を外し、そこへプレートが挟める長めのネジに代えるというものです。
…といった感じでまとめてしまうと簡単ですが、実際に改造しようとするとまず最初に難問が待ち構えています。
グリップエクステンションのネジは簡単に外せないようにEリングというもので固定されています。
これを外すのが一苦労で、隙間に小さなマイナスドライバーを差し込んでクイッと回すのですがなかなか上手くいかず長時間格闘していました(汗)
力を入れ過ぎるとドライバーやネジにダメージが出そうだし、かと言って力を入れないと外せないので加減が難しかったです。
このEリングさえ外すと後は材料さえ揃えればゴールは目前です。
ただ、Eリングを一度外すと再度付けることも困難なので十分ご注意ください。
代わりに使う長めのネジは、手でも締められるようにヘッド部がDリングになっているものを選びました。
さらに、α9やα7R III/α7 IIIはネジ穴が浅いらしく、ワッシャーを嚙ます必要があるとのことだったので近所のホームセンターで調達。
1枚だけとかいう都合の良いものはなかったので結構な枚数を買わざるを得ませんでしたし欲を出してステンレス製を選びましたが、それでも128円で済みました。
ポイントとしては穴のサイズがM6のものを選びます。
厚さ1mmのワッシャーだと2枚必要でした。
ネジにワッシャーを入れてデュアルプレート→グリップエクステンション→カメラと通していくと完成です。
こちらが完成した姿。
グリップの握りやすさを担保したまま三脚も使えますしストラップを通すことも可能です。
しかしこれで万事解決ではなく、新たな問題がいくつか発生しています。
まず、ワッシャーを入れたことによってデュアルプレートのネジがスライドできなくなりました。
プレートを垂直にしてもネジが下へ落ちることはありません。
ワッシャーの位置をプレートとグリップエクステンションの間に入れてしまうとプレートが回転してしまったので、我慢するしかなさそうです。
もしかするとワッシャーが不要なもっと適したネジがあるのかもしれませんが…。
それともう1点、これは盲点だったのですがピークデザインのキャプチャーを使うことはできません。
グリップエクステンションの出っ張りがキャプチャーに接触してしまうのです。
回避策としてはプレートの向きを90度回転させれば、キャプチャーへカメラを横向きにセットすることはできます。
ただしレンズが大きく重くなると横向きではアンバランスになりますし、サッと取り出すには下向きの方が適しているので得策とは言い難いです。
今度はこの問題を解決できないものかと、縦向きでも横向きでもキャプチャーにセットできるスタンダードプレートを追加購入しました。
マンフロットのRC2規格には非対応ですが、アルカスイス互換なプレートです。
スタンダードプレートにも六角レンチが入っていて、自分にとっては4個目となりました…。
デュアルプレートと並べてみると横幅がコンパクトなのと、厚みもスリムです。
こちらは裏側。
デュアルプレートはアンカーを通すことができる穴が2つだけですがスタンダードプレートは四隅全てに穴が開けられています。
さて、スタンダードプレートに代えてキャプチャーにセットしようとすると今度は横向きでも入りません。
よく見るとネジがキャプチャーに干渉しているのです…。
先述の通り、スタンダードプレートはデュアルプレートよりも薄く、付属のネジもヘッド部が小さいものが採用されています。
ですからDリングネジもヘッド部が薄いものを使わなければ三脚にも取り付けられず、現時点では該当するものが探せていません…。
というわけで、グリップエクステンションとキャプチャーは併用できないと考えておかねばならなくなりました(泣)。
三脚も雲台の形状によっては同様にグリップエクステンションが干渉してしまうかもしれません。
もしかするとグリップエクステンションに三脚穴がないのは、そういった事態が分かっていてのことだったのかなと今では考えるようになりました。
なかなか理想通りにはいかないものですね。
色々出費がかかりましたが引き続き理想のカメラライフが送れるよう試行錯誤が続きそうです。