※この記事は旧ブログ「1丁目6番地7号」での掲載内容を一部編集したものです
1ヶ月ほど前に買っていたのにずっと先送りにしていたカメラバッグをようやくレビューします。
自分はこれまでカメラバッグというものを買ったことはなく、ちょっと出かける時は普段使っているトートバッグに入れていました。
しかしNEX-5Rからα7 IIIへ買い替え、サイズも重量も増したことでこれまでの運用では難しくなってきたのでカメラ用のバッグを前々から検討していました。
そして悩みに悩んで決めたのが、ストラップを購入したのと同じメーカーでもあるピークデザインから発売されているバックパックタイプのものです。
もっとお手頃価格のカメラバッグはたくさんあるのですが、機能性と見た目を重視しました。
実はカメラバッグ購入を考えだした当初は取り出しが容易な斜め掛けタイプのバッグを検討していました。
しかしフルサイズカメラはレンズも大きいですし将来的には三脚を入れて持ち運ぶ可能性もあるので、だったら両肩で背負える方が肩への負担も軽減されると本製品を選びました。
カラーはヘリテージタン、まぁ平たく言うとブラウンですね。
他にはブラック、チャコール、アッシュの合計4色展開。
カメラバッグは黒系統が人気みたいですが、ヘリテージタンはその中で個性が出せそうなのと明るい見た目のカラーです。
容量は20Lと30Lがラインナップされており、自分は20Lを選びました。
なるべく軽量なレンズを選ぶ自分には20Lで十分です。
バッグの外側に簡単な説明が書かれたシートが巻かれていました。
全て英語で書かれていますが写真やイラストが中心なので大体の内容は分かりました。
背負ってみるとこんな感じ。
身長158cmの小柄な自分には20Lでも存在感のある大きさです(汗)
バッグを開ける際はマジックテープで留められているものもありますが、「エブリデイバックパック」は銀色の部分が磁石でくっ付いています。
取っ手部分を起こしてから引っ張るとバッグを開けられます。
一度起こすという動作が加わるおかげで勝手に開いてしまうことはありません。
留める場所は4ヶ所あるので荷物量によって合わせられます。
本製品の容量20Lというのは一番上の留め具を使った場合。
一番下で留めると約12Lだそうです。
バッグを開けたところには小さな収納スペースがあり、ここにはすっかりおなじみとなったピークデザインのステッカーが入っていました。
上部に入れた荷物は上からでも取り出せますが、下部に入れたものはサイドのファスナーを開けることになります。
バッグの生地は耐水性があり、外側のファスナーは全て止水処理が施されているので少々の雨であれば中の物が濡れる心配もなさそうです。
サイドの部分を両方開けて横から見るとこんな感じです。
このサイドの部分内側にもファスナーがあって小物が収納できます。
ただし、ここが膨らみすぎると閉めることができなくなるので入れられるものは限られます。
仕切りは3枚入っていて、位置は自由に動かせることができます。
さらに、その仕切りの折り方を変えることで収納スペースの部屋数を増やすことも可能。
これが他社製カメラバッグと比べて収納力に優れている点なのです。
仕切りの貼り付けは、バッグ側の縫い目を目印にして真っ直ぐ付けようとしますが、横からの作業ということもあって意外と難しかったです。
本来は自由に広さを変えられるわけですが、こうなると最初に位置を決めたらあまり外したくはないですね(汗)
サイドから開けることによって、バッグを肩にかけたまま中の荷物が取り出せるのがこのバッグの特長。
わざわざバッグを下ろさなくて良いので便利です。
上部に加えて両サイドの部分にも取っ手があります。
この取っ手はさりげない見た目でありながら、手への負担を軽減できるように手触りが良く厚めの素材が使われています。
サイドのファスナーを使わない場合はファスナーの持ち手をバッグ側のリングに巻いておくことでロックが可能です。
これによって他人に勝手に開けられるのを防止する役割があります。
ファスナーは上からだけでなく下からも開けられるよう2つ付いていますが、自分は下から開けることはなさそうなので、そちら側は常時ロックしておくことにしておきました。
サイドにはポケットがあるので、例えばペットボトルを入れておくことができます。
止水処理もあってしっかり閉じれるバッグだけに、気軽に出し入れできるポケットがあるのも重宝します。
片側のポケットには固定用ベルトが入っており、三脚を挿す時などに重宝します。
サイド部分の機能としては、こちらは片側だけですがアンカーが取り付けられるようになっており、第2世代”V2”のアンカーが1つ付属しています。
メーカーの使用例では、アンカーをキーホルダー代わりにして鍵を入れる場所として紹介されていました。
自分はとりあえず六角レンチを付けておくことにしました。
バッグの収納スペースとしてはもう1つ、上部からファスナーで開けるところがあります。
ここはノートPCやタブレットを入れるスペースとなっています。
仕切りで区切られた片方は底が浅いのでタブレット用、もう片方は深いのでノートPC用だと思われます。
加えて小物を入れるスペースもあります。
ショルダーベルトは付け根の部分が動くので肩幅に合わせやすくなっています。
また、厚みがあってクッション性もあるショルダーベルトのおかげで荷物が重くなっても肩への負担は軽減されそうです。
背中と接する部分は凹凸があり、出っ張っている箇所はさらにメッシュ状になっていて背中と接する部分を極力減らし汗を逃せられるよう工夫されています。
背中の部分はキャリーバッグを通せるようにもなっています。
ショルダーベルトの長さを調節するには留め具を上下させ、背負ったままでも手軽に変えられます。
山登りなどでもっとしっかり固定したい場合は腰に巻くウエストベルトを引っ張り出します。
このウエストベルトは少々取り出しにくいのが難点でした。
胸に留めるチェストベルトも別途付属しているので、これらを使ってバッグを体に固定できます。
チェストベルトを使わない時は、ショルダー部に縦向きで付けておくと紛失しにくいです。
バッグの底にもヒモが収納されており、中に入らない大きな荷物を巻き付けておくこともできます。
先日のキャンプでは寝袋を巻いて移動していました。
…とまぁ機能を挙げていくだけでも結構な文量になってしまうほどです。
続いてどれくらいの収納力があるのか検証のため、とりあえず手持ちのグッズをあれこれ入れてみました。
真ん中の部屋は仕切りを分けていて片側からはレンズが出せるようにしました。
先述の通りサイドのポケットは厚みがあるものは入れられませんが、レンズペンやAirPodsくらいなら問題ありませんでした。
こちらは反対側。
レンズを入れていた真ん中の部屋はこちら側からだとブロアーとストラップを出し入れできるようにしています。
こちらのサイドポケットは大きめなのでモバイルバッテリーを入れています。
そして上部には10.5インチのiPad Proと13インチのMacBook Proを収納できました。
どうやら12.9インチiPad Proと15インチMacBook Proの組み合わせでも可能なようです。
入れていたものを全部並べると以下の通り。
留め具は下から2番目のところを使いましたし、もっと工夫すればまだまだ入りそうです。
ただしこの状態でもかなりの重量ですが(汗)
機能性と収納力に優れており、”いかにもカメラバッグ”な見た目ではないので普段使いにも利用できそうで満足度は高いのですが、それでも残念な点がないわけではありません。
容量いっぱいまで荷物がある時は一番上の留め具を使うわけですが、そうすると見た目があまりよろしくないだけでなく、きちんと畳んでおかないと上側が開いてしまいます。
せっかく耐水性のある生地や止水処理されたファスナーがあっても上が開いてしまっていては意味がありません…。
あとは、普段使いもできると書きましたがバッグ自体の重さが1kgほどあるので、荷物が少ない場合にはあまり向かないかもしれません。
この重さは耐久性も考えてのことでしょうから仕方ありませんが。
他社製バッグパックと比べても値段が高いというのもありますが、それに値するだけの機能性があるのはご覧いただいた通りです。
一方で、他のピークデザイン製品との相性も考えられているのも長所に挙げられるでしょう。
以前ご紹介した通り「キャプチャー」はショルダーベルトの幅とぴったりでした。
こうなってくると色々買い揃えたくなりもしますw
遠出や旅行の際だけでなく「エブリデイ」の名の通り日常にも一緒に持ち歩きたいバッグ。
現在お持ちのカメラバッグからアップグレードさせたい方や、自分のように初めての購入ながら多少高価であってもとにかく文句なしのものを1つ買っておきたいという方にオススメです。