Apple Watchの新しいバンドを買いました。
アメリカでは2月は黒人歴史月間に制定されており、黒人の歴史と文化を称える「Black Unityブレイデッドソロループ」が発売されました。
ブレイデッドソロループは個人的にとてもお気に入りのバンドです。
軽量で留め具がないため気軽に普段使いできるだけでなく、通気性が良いので運動時や睡眠時にも適しています。
使用頻度が高いので予備の意味でも2本目が欲しいなと思っていたところに特別バージョンのものが登場したので飛び付いてしまいました。
こういった特別なものはデザインが奇抜になってしまう傾向があるように感じますが、「Black Unityブレイデッドソロループ」は控えめな印象で、特別だけど無難さも兼ねているバランスの取れた製品だと思います。
前回のレビューでも触れましたが、ソロループ系のバンドはサイズ選びが非常に重要です。
留め具が無いため緩すぎると、認証が外れてロックがかかってしまったり、ワークアウト時の心拍数などの計測がされていなかったりと支障が出てしまいます。
キツめに計測しておけば大丈夫かと思いますが、Apple Storeの店舗に行ける場合は実際に試着させてもらうのをオススメします。
自分は前回試着をさせてもらいサイズ4が適していると分かったので配送でも良かったのですが、自分が購入した時点では品切れとなっていて、4月上旬以降の発送となっていました。
しかしApple心斎橋には在庫があり当日の受け取りが可能だったので結局今回もWebから購入して店舗へ行くことに。
前回は緊急事態宣言下での来店だったので、事前に来店時間も予約する必要がありました。
この日は「まん延防止等重点措置」が出されている中でしたが、今回は時間予約は不要で営業時間内であればいつでも受け取りできるようでした。
予約が不要なのでお客さんもそこそこ多く、久しぶりに賑やかな店内を覗くことができました。
というわけで無事商品を受け取りまずは開封から。
「Black Unity」はパッケージから特別です。
通常のバンドは白いパッケージですが、こちらは黒を基調としています。
箱を開けると、こちらも真っ黒。
保証に関するサイトへの案内用紙は従来通り白色でしたが、それ以外は黒で統一されています。
「Black Unity」活動に関するメッセージカードも付属しており、今回のデザインに合わせたドット模様が入っています。
文字も黒色なので一見読みにくいですが、光の当て方である程度見やすくなりました。
裏面には各国の翻訳が書かれており、もちろん日本語訳も記載されています。
そしてこちらが「Black Unityブレイデッドソロループ」。
黒いバンドに赤と緑、それに黄色のドットが散りばめられています。
「汎アフリカ色」と呼ばれるアフリカ諸国でよく使用される国旗の色が「赤/黄/緑」だったり「赤/緑/黒」だったりするのがこのカラーリングの由来となっています。
ちなみに、これはこのバンドに限った話ではありませんが、装着方法が描かれたイラストのバンドはその製品と同じものになっています。
Appleのちょっとしたこだわりですね。
Apple Watch本体と接続する部分(エンドピース)で、通常”Assembled in China”が書かれている方が”Black Unity”の文字に変わっています。
エンドピースも通常のシルバーではなく黒色というこだわり。
まぁこの部分は装着すると隠れてしまうのですが…。
もう片方はケースサイズとバンドのサイズが表記されているのは従来と同様ですが、タブがある箇所に”Assembled in China”の文字がとても小さく入っています。
ブレイデッドソロループをApple Watch本体に装着する際は、上下(12時側/6時側)はどちらでも構わないのですが表と裏は区別があって、エンドピース部分の中央にシルバーのタブがある方が内側となっています。
「Black Unityブレイデッドソロループ」はその部分も黒色なので、違いがパッと見で分かりにくくなってしまいました。
しかし出っ張り具合や材質でも違いは分かりますし、もし表裏反対で付けてもロックがかからないだけで外れなくなるといったことはないので、過度に心配する必要はないと思います。
バンドのベースカラーが黒色なので、どのApple Watchのケースカラーに合わせても不自然ではないと思います。
自分が使用しているゴールドステンレスケースとの相性も良好。
元々ゴールドに黒の組み合わせ自体クールな印象があるのに加えて、黒一色だけだと重くなりがちなところにカラフルなドットがあることで、黒い服装と合わせても服の色に埋もれることなく存在感があります。
ちなみに、昨年に登場した「Black Unityスポーツバンド」は大きく3色に分けられていて、かなりカジュアル寄りのデザインでした。
今回のブレイデッドソロループもビジネスシーンには不向きかもしれませんが、それでも使えるシーンは多くなったのではないでしょうか。
パッケージに書かれた模様をiPhoneのカメラで読み取ると、Black Unityに合わせた文字盤「ユニティライト」を追加することができます。
ポップアップを経由して「Watch」アプリが立ち上がり、そこから文字盤を追加するという手順ですが、バンドの購入に関わらず直接「Watch」アプリから追加することも可能です。
「ユニティライト」文字盤は、長針側が赤、短針側が緑に光っていて、黄色い秒針がその間を通る時は境目で色が変わるようになっています。
時間や秒針の位置で光り方が異なるのでついつい文字盤を眺めてしまうのですが、輝度を落とした常時表示モードだと秒針が消えて色が変わっていく様が確認できなくなってしまうのが少し残念です。
この他に、既存の文字盤にも「Black Unity」を意識した配色が用意されているものがあります。
自分がよく使っている「カリフォルニア」にもあるのですが、赤と緑というコントラストの強い組み合わせもあって見た目の印象がかなり変わります。
ところで、今回のレビューのために2本のブレイデッドソロループを並べてみたら、2ヶ月ほど使ってた古い方が長くなっているのに気付きました。
これは生地が伸びきってしまったわけではなく、網目が縦に少しずつズレたためで、横方向に伸ばすことで縮めることができます。
購入してまだ2ヶ月ですが長時間使用していますし3回ほど洗ったこともあってか、使い始めの頃よりも柔らかくなり伸縮しやすくなったように感じます。
ただし、ほつれや傷みはないので品質が悪いというわけではなさそうですし、他の方のレビューを拝見している限りこの先もずっと伸び続けていくようなことはないでしょう。
なので縮められはしますが、使っていくと結局また元通りになってしまいます。
伸びたと言っても指が1本入るくらいのスペースが空いたくらいなので大きな不便は感じていませんが、着る服装によってはApple Watchと腕の間に袖口の部分が入ってしまったようで意図せずロックが掛かっていたことも稀にありました。
やはりブレイデッドソロループはキツめに測定しておいてちょうどいいくらいだと思います。
伸びるのを見越して1サイズ小さいのを選ぶという方法もありますが、そうなると使い始めの頃はかなり締め付けられそうなのが心配です。
そもそも45mmケース用の最も小さいサイズが4なので、自分にはその方法が使えませんが…。
以上、「Black Unityブレイデッドソロループ」のレビューでした。
1つ加えると、価格は通常版のものと同じというのもこのバンドの特長です。
とは言っても元々ブレイデッドソロループ自体が税込で1万円を超えます。
この点も購入する上でのハードルにはなりますが、他の純正バンドと比べても留め具がない使い勝手の良さや通気性に優れている点などを考えると、この価格設定でも仕方ないのかもしれません。
サードパーティだと安価で同じような構造のバンドがありますが、純正ほどサイズの種類が豊富でないためジャストフィットするかというのと品質が気になるところですね。
お気に入りのバンドなので他のカラーも揃えてみたい気はあるのですが、価格を考えるとそう気軽に何本もは買えません。
「プライドエディション」も特別バージョンのバンドですが、カラフルすぎて使うシーンを選びそうなのが懸念点で二の足を踏んでいる状況です。
特別感はこちらの方がより味わえそうですが…。
これで自分が現役で使用しているバンドは3種類・計4本となりました。
それぞれ向いている場面があるので使い分けるようにしていますし、少しだけ手間ですが文字盤もバンドのカラーに合わせたものに切り替えています。
最近になってシーンや服装、気分によってバンドや文字盤を変えらのもApple Watchの魅力の1つだと強く感じるようになりました。