久しぶりにガジェットを奮発購入しました。
自分はこれまで2021年に発売された「11インチiPad Pro(第3世代)」を使っていました。
Macと同じCPU(M1チップ)を搭載したiPadでもあり性能的に大きな不満は無かったのですが、ここ最近のiPadOSの進化で更にPCライクな端末となったために11インチではマルチウィンドウが活かされないなと感じておりました。
そんな最中、5月に新しいiPadが発表・発売されました。
今回はiPad Airでも13インチがラインナップされており、正直コストパフォーマンスを考えるとiPad Airの方が優れていると思うので、万人にオススメできるのはiPad Airです。
しかし自分としては先代から続く120Hzのリフレッシュレートに加え、新たな有機ELディスプレイ「タンデムOLED」に魅力を感じたのと、薄くて軽量といった理由からiPad Proを選ぶことにしました。
今回自分が購入したのはWi-Fiモデルの256GB。ラインナップされている13インチiPad Proでは最小構成となるわけですが、それでも価格は218,800円(税込)。
MacBook Airであればお釣りが返ってくるくらいの価格帯です。
ちなみに、これまでiPadシリーズは「11インチiPad Pro(第3世代)」のように第○世代という表記がありましたが、今回発表されたiPad Pro/iPad Airはそれがなくなりその代わりに搭載チップが表記され、MacBookシリーズと同じような名称になっています。
まずは開封から。
裏面上下にあるシールを剥がしていきます。
箱を開けるとまずは本体がお目見え。
その下には付属品として、簡易マニュアル/電源アダプタ/USB-Cケーブルが同梱されています。
簡易マニュアルは2つ折りの紙が1枚だけ。
入れているケースの方が厚いですw
Apple製品と言えばロゴマークのシールも付属しているのがお馴染みでしたが、昨今のSDGsを考慮してという名目で省かれてしまいました。
正直使い道は無かったので構わないのですが、少し寂しくもあります。
USB-Cケーブルは端末本体の色に合わせて黒色のものが同梱されていました。
編み込み式となっていて丈夫そうな感じがします。
電源アダプタの出力は20W。
性能としては十分なのですが、最大速度で充電したい場合はもっと電力量の大きな電源アダプタが必要になります。
Appleは公表していないものの、11インチは30W、13インチは45W程度まで対応しているそうです。
ここは高額なProだけでも30W辺りのものを付属して欲しかったところです。
端末本体はスペースブラックを購入しました。
これまでのiPad Proシリーズはシルバー/スペースグレイの2色展開だったため、一応新色ということになります。
スペースブラックはMacBook Proにも展開されているカラーでもあり、いかにも”Pro”って感じがします。
電源を投入して初期設定をしていきます。
まずは言語設定から始まり、外観(アイコンの大きさなど)を選ぶと、他のiPadから設定を引き継げる「クイックスタートガイド」に移ります。
Bluetooth通信により、引き継ぎ元にする端末を近付けるとポップアップ表示が現れます。
引き継ぎ先に表示された模様を引き継ぎ元の端末カメラで読み取れば作業は完了。
iPhoneでも使用したことがあるのですが、とても手軽で便利です。
途中のパスコード入力で気付いたのですが、13インチのソフトウェアキーボードには最上段が加わり、数字や記号を入力しやすくなっています。
まぁ11インチでもスワイプすれば入力切り替えの必要が無いので、そこまで大きなメリットというわけではありませんが…。
本来であれば設定はここで完了なのですが、ソフトウェアアップデートの案内があったので更新をすることに。
ただし、ここでアップデートをしてしまうとまた「クイックスタートガイド」の設定をすることになってしまいました(汗
Face IDは引き継ぎはされず登録し直すことになります。
新しいiPad Proはインカメラが本体上面から側面に移ったこともあり、端末を横に向けて登録します。
これまで使っていた11インチiPad Pro(第3世代)と比較してみます。
11インチiPad Pro(第3世代)の本体色はスペースグレイ。
スペースグレイも黒いなと思っていましたが、並べてみると色味の違いがよく分かります。
背面は「iPad」だけだったものが「iPad Pro」へと変更されていました。
また、Appleロゴの部分は銅素材になり、排熱の役割を兼ねています。
実際に使ってみても確かに負荷のかかる処理をするとほんのり温かくなりました。
中央部分にあるロゴに手が触れることはあまり無いでしょうから、この部分で排熱するのは合理的だなと感じました。
カメラ周りはよく見るとかなり違いがあります。
これまでカメラユニット部分はどの本体色でも真っ黒でしたが、新しいiPad Proはカメラユニット部分も本体色と同じになり、背面はより一層統一感が増しました。
そして肝心のカメラは、12MP広角カメラは同じながらも10MP超広角カメラが新しいiPad Proには省かれて、Proも1カメラとなりました。
一見スペックダウンとも思われますが、そもそもタブレット端末で撮影って個人的にも機会が少ないので、超広角のカメラが無くても特に問題は無いのかなと思っています。
一方でその代わりに4KビデオはProResに対応したり、LEDフラッシュは「アダプティブTrue Toneフラッシュ」にパワーアップしています。
「アダプティブTrue Toneフラッシュ」は、例えば書類をスキャンする際に自分の影が写り込んだ時にフラッシュの度合いが異なる写真を瞬時に撮影・合成するというもの。
iPadで撮影の機会が少ない自分も書類を撮ったことはありましたし、この特化はとても良いと感じました。
重量はWi-Fiモデルで579g。
これだけを見ると重く感じますが、先代となる12.9インチiPad Pro(第6世代)は682gでしたので100g以上軽量化されました。
店頭で12.9インチiPad Proを触ったことがある自分も持ってすぐにその軽量を感じました。
本体の厚みは冒頭でも触れた通り5.1mmと非常にスリム。
Appleのアピールとしては、歴代Apple製品の中で最も薄い製品だそうです。
11インチiPad Pro(第3世代)の厚みは5.9mm。
1mmも無い差ですが、こちらについても持ってみるとその違いをはっきりと体感できました。
ディスプレイは流石の有機ELで、見比べてみると特に明るい色がより明るく鮮やかなのがしっかり分かりました。
それと単純に11インチから13インチになり迫力が増したので写真や映像を観る時はより感動モノです。
iPad Pro購入に合わせてApple Pencilも新調しました。
今回発表されたiPad Pro(M4)およびiPad Air(M2)は、従来までのApple Pencil(第2世代)が使用できません。
Apple Pencilを使いたい場合は、同時に発表された「Apple Pencil Pro」を買い直すか、こちらは従来からラインナップされているApple Pencil(USB-C)が必要となります。
Apple Pencil(USB-C)はやや低価格なのですが、充電はUSB-C端子を使わないといけない手間があります。
ここはせっかくだからと「Apple Pencil Pro」も買い揃えることにしました。
どうやらApple Pencil Proはパッケージデザインが5種類あるそうで、自分は黒を基調としたものでした。
全てのパッケージ共通で、模様をよく見ると「PRO」と書かれています。
通販などではパッケージデザインを選ぶことができませんので、もしお目当ての物を狙う場合は店頭で手に入れることになると思います。
とは言え、製品そのものには違いはありませんが。
Apple Pencil Proはスクイーズ/バレルロール/触覚フィードバックといった新機能が加わりながらも、価格はApple Pencil(第2世代)と全く同じです。
そう考えるとお得な感じもしなくはないのですが、こちらも円安の影響で当時自分が購入した金額よりも高くなっておりました(泣
こちらも裏面のシールを剥がして開封します。
同梱品は無く、取説類が入ったケースの下にペン本体が収納されています。
iPad Pro本体にマグネットで接続すればペアリング完了&充電開始。
ペンの長さは第2世代と同じで質感も同じ。
しかしペン本体に「Pro」の表記が加わっているので第2世代と見分けが付きます。
VCCIや技適マークはProの方が薄くプリントされており、遠目から見るとそこにあるのを気付かないほど。
Proに搭載された新機能は「GoodNotes 6」でも早速体験することができました。
ペンをグッと握る(スクイーズ)とペン先にツールメニューが現れます。
ここからペンの色や太さを変更することが可能となります。
第2世代のApple Pencilではダブルタップで消しゴムと切り替えることができましたが、色の変更もかなり頻度が高く、いちいち画面上部のツールから切り替えているのが煩わしく感じていたのでとても重宝しています。
加えてApple Pencil Proは「探す」機能にも対応しました。
詳細な位置情報までは分からないようですが、紛失を防ぐのに役立ちそうです。
使用して既に数週間が経過。
満足度は高いのですが、20万円を超えるタブレットとなると購入はかなり迷いました。
画面の大きさを11インチにすれば5万円安くなりますし、今回は画面サイズ以外のスペック差はあまりありません。
(先代は12.9インチだけミニLEDディスプレイが搭載されていました。)
11インチの方が携帯性には優れているのですが、2画面以上を併用するならやや心許なく感じます。
また、動画鑑賞をする場合は画面が大きい方が没入感が増します。
13インチという大きさにこだわるのであれば今回はiPad Airにもラインナップされたのですが、Airの名称とは正反対にProの方が軽量でスリム。
冒頭に挙げたスペック差もあって、自分はコスパよりもスペックを取りました。
しかし高額な買い物になったため、主に室内で使用するというのと歴代使用してきたiPadで適用したことが無かったという点からAppleCare+(2年間で税込26,800円)は見送ることにしました。
今回は画面が大きなiPadを手に入れたことで、よりPCライクな使い方も見据えて「Magic Keyboard」も購入しました。
こちらは次回改めてレビュー予定です。