普段Apple Watchに付けているレザーバンドが最近傷んできました。
3年ほどほぼ毎日使っており、レザーの厚みがあるおかげでむしろ長持ちした方かもしれません。
そういうわけで新たなバンド購入を検討することに。
お試しで購入したApple Watchはこの3年ですっかり必需品となったので、仕事でも使えて耐久性のある金属バンドにしようと決めました。
さらにはどうせなら高品質なものが良いなと探している中に、今回購入した「スペースブラックリンクブレスレット」がありました。
Apple Watchのバンドはサードパーティからもたくさん販売されていますが、低価格のものはやはり品質もそれ相応で壊れやすかったり着け心地が悪いようです。
品質の面ではやはりApple純正の方が安心感があります。
Apple純正の金属バンドとしては「ミラネーゼループ」もありますが、見た目やマグネットで固定する機構が自分には好みではありませんでした。
そういう意味では自分にとってのApple純正金属バンドは「リンクブレスレット」のみとなったわけですが、この製品の最大の短所と言っても過言でない点は値段です。
今回購入したスペースブラックのカラーは税込で53,680円。
アルミニウムケースのApple Watch本体であればお釣りが返ってくる金額です。
カラーはスペースブラックとシルバーの2色展開。
スペースブラックはシルバーよりも1万円ほど高いのですが、その差の要因はスペースブラックのみ表面にDLCコーティングが施されているからです。
DLC(Diamond-Like Carbon)コーティングがあることで、より傷に強くなるというメリットがありますが、基本的にはApple Watch本体のケースの色に合わせると良いかと思います。
価格が価格だけにかなり二の足を踏みましたが、それでも他の方々のレビューを拝見すると満足度は高いようですし、ずっと気にしているくらいなら百聞は一見にしかずと購入に踏み切りました。
高額なバンドではありますが、パッケージは他ものと変わりないのはやや寂しいところがあります…。
ケースサイズの表記はSeries3以前の38mm/42mmで書かれていますが、40mm/44mmにも対応していますし、この秋に発売予定のSeries7の41mm/45mmにも使えるようです。
Apple Watchは2015年4月に発売された初代から現時点で最新のSeries7までの間にディスプレイが大きくなったり本体のサイズが僅かに違ったりしていますが、バンドは共通して使うことができます。
これがいつまで続くかは不明ですが、本体を買い替えてもバンドは引き続き使えそうという点もリンクブレスレット購入の後押しとなりました。
サイズ表記こそ旧バージョン仕様ですが、今回購入したものは生産年月が2021年8月となっているので、現在も継続して製造されていると思われます。
では開封をしていきましょう。
中箱には取り外し方法などの説明が書かれています。
そして中箱を開くとリンクブレスレットがお目見え!
程よい光沢とヘアライン加工が高級感を醸し出しています。
リンク(コマ)は1つで構成された単連タイプとなっていてクラシカルな感じもします。
側面は光沢があってツルツルとした質感。
表面が光り過ぎていると安っぽい印象もありますが、面積の小さい側面がさりげなく光っているのもまた高級感があります。
Apple Watchを外す際にはバックルの側面を触ることになるのですが、ツルツルしているおかげで触り心地も良いです。
バンドはある程度までしか曲がらないようになっています。
手元にあった一般的な腕時計と比べると僅かに薄くなっています。
写真では少し伝わりにくくなってしまいましたが、見た目にも触っても分かる差です。
そして一般的な金属バンドの場合は構造上バックルの部分がやや膨らみますが、このリンクブレスレットはバックルの厚みがほとんど変わっていません。
側面から見るととても美しいです。
それと、バックル部分は曲がりませんしそこそこ長さもあるので、バンドの長さを調節する際は装着時に腕のどの部分にバックルが来るかも確認した方が良さそうです。
バックルはバタフライ構造になっています。
開いた部分には対応するApple Watchケースサイズと「316L STAINLESS STEEL」 の刻印が。
リンクブレスレットに似たサードパーティ製品もありますが、この刻印はそれを見分けるポイントでもあります。
ステンレスにも色々と規格があるようで、この316Lステンレスは錆びにくく傷が付きにくく金属アレルギーが起こりにくい素材だそうです。
一般的な金属バンドは長さの調整に工具を使うのが一般的ですが、このリンクブレスレットには一部のリンクにボタンが付いていて工具不要で調整が可能です。
ボタン部分を奥に押し込みながら外したい側を横に引っ張ると取ることができます。
横に引っ張る力はそれほど必要なく、ボタン部分さえ押し込めていればスッと外せます。
最初は慣れなくて時間のかかる作業でしたが、コツを掴めば簡単だと思います。
くっ付けるのはもっと簡単で、スライドして差し込むだけです。
自分は手首が細いので、10個あるリンクの内7つを外しました。
また、今のところ使用する3つのリンクは全て上側に配置して、Apple Watchを見た際にバックルがやや自分側に来るようにしています。
ちなみにリンクブレスレットはリンク部分やバックルがシンメトリーな構造になっているので、上下の区別はありません。
リンクの数を上下で同じにしておけば、上下を意識せず装着できるのはなかなか考えられていますね。
(自分の場合はリンクの数が奇数なので無縁の話となってしまいましたが…)
仕様しないリンクは、付属のポーチに収納しておけます。
基本そんなに出番はないと思いますが、バンドの長さを変えてみたくなったり予備に置いておけます。
続いてはリンクブレスレットをApple Watchに装着していきます。
リンクブレスレットは横に曲げたりひねったりできないので、先に片方をセットしてしまうともう一方を装着することができません。
そうなると2ヶ所同時にApple Watchにセットしてそこからスライドさせたくなりますが、それだと過度な負荷がかかってしまい結果リンクブレスレットやApple Watchの故障の原因になりかねません。
説明書に記載されている正式な方法は、まず初めにリンクブレスレットを2つに分けます。
そして上下部分をそれぞれを装着してから再度リンク部分をくっ付けます。
Apple Watchから外す場合も同様です。
自分は睡眠ログを取るため就寝時はスポーツループに変えているため毎日付け替えをしています。
最初は手間に感じていましたが、リンクの外し方のコツが分かってからはそれほど苦に感じなくなりましたし、2ヶ所同時に着脱させようとすると特に外す時が難しそうなので、結果的にこちらの方が早く済むのではないでしょうか。
ゴールドアルミニウムケースに装着してみました。
アルミニウムケースのカジュアルさと不釣り合いかと思っていましたが、なかなか良かったです。
スポーツループを付けていた時とは別物かと感じるくらいカッコよさが増しました。
見た目に高級感が出た反面、通気性は劣ります。
一般的な金属バンドで採用されているコマが3連のものや網目状になっているミラネーゼループとは異なり、単連タイプのリンクブレスレットは隙間がほぼないのでそれらよりも劣ります。
汗をかくと痒みや不快感に繋がる恐れがあるのでバンドの長さはやや緩めの方が良いと思いますし、夏場に屋外で長時間装着するのには適していないかもしれません。
重量はリンクが全て付いている状態で約75g。
そして取り外せるリンク1個あたりは約2gらしいので、7個外した場合は約61gということになります。
Apple純正バンドの中では重い部類ですが、一般的なステンレスバンドと比べると同等もしくは軽量な方だと思います。
自分はSeries7のゴールドステンレスを購入予定なので、そちらでこのリンクブレスレットを使うのも楽しみにしているところです。
以上、「スペースブラック リンクブレスレット」のレビューでした。
とにかく値段が高いので万人にはオススメしにくいバンドです(汗)
冒頭で非純正の安価なバンドは着け心地が悪かったり壊れやすいらしいと述べましたが、壊れるたびに買い替えたとしても5万円を使い切るには相当の年数を要するはずです。
そういう意味ではリンクブレスレットのコストパフォーマンスはイマイチですが、クオリティは高いです。
そして高価なバンドを付けることでApple Watchにより愛着が湧きましたw
もう買ってしまったので、値段のことはあまり気にせずとにかく愛用していこうと思います。