※この記事は旧ブログ「1丁目6番地7号」での掲載内容を一部編集したものです
ソニーから発売されているフルサイズミラーレス一眼「α7」シリーズの最新モデル「α7 III(アルファ・セブン・マーク・スリー、型番:ILCE-7M3)」を購入しました。
1ヶ月前ほど前に製品発表された頃から密かに検討しており、発売日に買っちゃいました。
ソニーとしての位置付けは”ベーシックモデル”とのことですが、上位機種のα9やα7R IIIと同等の機能も搭載されており、決して廉価モデルではないソニーの本気を感じるカメラです。
バッテリーチャージャーは付属されず
まずは開封していきましょう。
ボディの箱裏側にはスペックがズラリと並んでいます。
α7が登場した時は世界初のミラーレスフルサイズ、α7 IIではボディ内手ブレ補正搭載というのが大きなトピックスでした。
一方でα7 IIIは、ISO感度が常用で51200、10コマ/秒の連写、693点像面位相差検出AFセンサー、4K動画撮影、大容量バッテリー対応…等々、全体的にブラッシュアップされたモデルになりました。
ちなみに、発売から年数が経過したモデルはキャッシュバックキャンペーンをすることがありますが、あれって箱にあるバーコードを切らないといけないんですよね…。
別に売却することありきで考えてるわけではありませんが、箱は綺麗に保管したい自分には無縁のキャンペーンですw
箱を開けるとまず製品が目に飛び込んでくるというのが昨今の家電製品の主流になりつつありますが、カメラに関しては昔のままで、まず保証書や取説、製品登録案内の用紙が出てきます。
取説も最近では珍しく分厚いものです。
その下にボディや付属品が入っているわけですが、右側は空間があるのに何も入っていませんでした。
ここはα9やα7R IIIではバッテリーチャージャーがあるスペースなのですが、α7 IIIには付属されていません。
ボディだけでも充電できますし、何よりコストダウンのためでしょう。
必要ならば別途購入すれば良いわけで、どうやらα7 IIもチャージャーは同梱されてなかったみたいですから、気にするほどでもなさそうです。
α7 IIIにはACアダプタ、USB-microUSBケーブル、ストラップ、バッテリーが付属されています。
そしていよいよ袋からα7 IIIボディを取り出すわけですが、その際に液晶保護シートを貼っておきます。
さすがは純正品
自分はソニー純正のガラスパネルタイプのものを購入しました。
と言うか、後で触れますが”実質タダ”で手に入れました。
セット内容は、プチプチに包まれたガラスフィルムの他に、クリーニングクロスと取説です。
単なる保護シートにしては取説がやたらと分厚いなと思ったのですが、数ヶ国語分あるためでした。
保護シートは、剥離フィルムが2つに分かれているものや片側を固定してから全体を貼るものなど様々なタイプがありますが、こちらは特に変わったところはなくシンプルに貼り付けるタイプのものです。
ガラスタイプの保護シートは曲がらないし貼り直しも難しいのですが、運良く(?)1発で綺麗に貼れました!
さすがは純正品で、液晶サイズとほぼぴったりです。
0.5mmと厚みが少しあるので膨らんだ感じはありますが、端はラウンド加工されているので気になるほどの引っかかりは感じません。
これでようやくボディをじっくり観察できるようになりました。
何気に高性能
パッと見は先代のα7 IIシリーズから大きく変わっておらずマットな質感です。
初代α7は光沢なのは高級感がある一方で指紋が付きやすいので個人的にはこちらが好みですね。
フロントやトップカバーにはマグネシウム合金が採用されていて耐久性を高めています。
マウント部分に”35mm FULL-FLAME IMAGE SENSOR”の文字が。
ちなみにここの色はオレンジではなく正しくはシナバーという色らしいです。
センサーについてはホコリの混入を避けたいので製品情報の画像から。
従来APS-C用だったマウント径ギリギリにまでフルサイズのセンサーがあります。
また、α9からマウントのネジ穴は4つから6つに増えて、重いレンズにもより耐えられるようになっています。
ファインダーはセンサー中心の上にあるクラシカルなデザイン。
ミラーレスタイプは必ずしもこの位置になければいけないわけではなく、機種によっては端にあるものもありますが自分はこの位置にある方が好みです。
T*コーティングされているので視認性にも期待できます。
上部左側には”4K”と”SteadyShot INSIDE”の文字。
ボディ内に手ブレ補正を搭載しているのに加えて、α7 IIには搭載が見送られた4K撮影にも対応しました。
左側面には各種端子が並んでいます。
上位機よりも数は少ないのですが、microUSB/USB-Cポートやマイク/イヤホン/HDMI端子と、必要十分なものは揃っています。
充電や通信にはmicroUSBだけでなくUSB-Cでも可能となっています。
右側には多くのボタンとダイヤルが配置されています。
詳しくは改めてレビューしようと考えていますが、カスタマイズできるボタンが多いと操作性がグンと向上します。
そしてグリップ部分の側面にSDカードスロットがあります。
しかも2枚まで挿せるデュアルスロット仕様。
これまで最上位機種α9や高画素機α7R IIIにしか搭載されていませんでしたが、まさかのベーシックモデルでも採用されました。
ただしこれまでの対応機種と同様、高速転送が可能なUHS-IIに対応しているのはスロット1のみです。
スロット2はメモリースティックDuoにも対応しているのは、さすがソニーのカメラですねw
グリップ底面からバッテリーを装着します。
青色の部分はストッパーで、これによって不用意にバッテリーが落ちてしまうことはありません。
バッテリーはこれまで長らく採用されていた「NP-FW50」(通称:Wバッテリー)から容量が2倍になった「NP-FZ100」(通称:Zバッテリー)へ変更になりました。
ミラーレス機はバッテリーの消費が激しいのが一眼レフとの弱点でしたが、すでに採用されているα9/α7R IIIでの評価が高いので期待しています。
仕方ありませんが、容量が2倍なのでサイズも重量も増えています。
このZバッテリー、上下が非対称になっています。
おかげでボディへセットする際、逆さまに入れてしまう事態を避けられます。
Wバッテリーは逆さまでも入ってしまうので、いちいち向きを目視する必要があるのが手間でした。
電源投入はレンズを装着してから。
そして一緒に買ったレンズのレビューは次回にするとして、今回のレビューの締めくくりは自分の購入方法についてご紹介します。
安心はプライスレス
ボディもレンズもソニーストア大阪で購入しました。
少しでも安く手に入れたいなら他店の方が適しているかもしれません。
Amazonだと販売価格が2万円程度安かったです。
しかしソニーストアを選んだ一番の理由は保証の手厚さです。
ソニーストアで買い物をすると無料で3年間の保証が得られます。
さらに有料でワイド保証にすると水濡れなどにも保証が適用されるんです。
外に持ち出してなんぼのカメラ、残念ながらα9やα7シリーズは防塵防滴に”配慮した”設計という控えめな表現で過信は禁物なのでワイド保証に加入しました。
また、レンズにワイド保証を付けようとする場合は通常とは異なり、入会金・年会費が発生する「αあんしんプログラム」に加入することで無料適用となります。
そしてボディ購入と同時に「αあんしんプログラム」に加入すると入会金と初年度の年会費がタダになります。
これは期間限定のキャンペーンなのですが、延長に延長を繰り返し今日時点までずっとやってますw
というわけで、「αあんしんプログラム」に加入してレンズにも3年ワイド保証を適用させました。
家電量販店の保証は年数が経つと限度額が減っていくものが多いですが、ソニーストアの保証はそんなことありません。
しかも、ソニーストアって定価でしょと思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、意外と割引もあります。
まず、ソニーの会員IDを登録していると定期的に10%OFFクーポンが配布されています。
定期クーポンはソニーストアでの累計購入金額で内容が変わります。
まずはこの10%OFFクーポンの使用回数に制限がなくなると便利になります。
期間限定で様々なクーポンも配布されており、まずは5万円以上購入で2,500円OFFになる買い物券があったので使用。
3月までの期間限定、1度限りのクーポンでした。
そして先ほどの3年保証ワイドも実はクーポンを使いました。実質12,000円OFF。これはデカい!
こちらは使用回数に制限があるので大きな買い物に適用するのが良いと思います。
あとは、メルマガ登録をしていれば1,000円OFF、会員カード代わりにもなるMy Sonyアプリをインストールすると500円OFFということでその場でダウンロードしました。
ソニーストアの割引は以上ですが、もう1つ別の割引があります。
ソニーストア大阪はハービスENTというビルにあるという関係で「阪急阪神おでかけカード」のポイント対象店舗です。
通常は100円ごとに1ポイント(還元率1%)なのですが、21日から25日までというまるでα7 IIIのためかと思わせるタイミングでポイントが3倍になっていました。
たかが3%、されど3%でして、ボディとレンズで7,000ポイント以上貰えたのでこのポイントで液晶保護シートをタダで手に入れることができたというわけです。
他地域のソニーストア店舗にこのような付加価値があるのかは不明ですが、大阪で買い物が可能な方はネット通販よりも店舗の方が少しお得に買えます。
また、ソニーストア店舗の店員さんはどなたも接客が丁寧で好印象です。
今回対応いただいた店員さんは手際もすごく良くて、事前にサラッと調べた範囲では「10%OFFと3年ワイドのクーポンは併用不可」「αあんしんプログラムに新規加入するのと同時にレンズへ3年ワイド適用はできない」と思い込んでいたのですが、勘違いだと発覚。
疑問点は聞いてみるもんですね。
2,500円OFFクーポンが3月まで、「阪急阪神おでかけカード」ポイント3倍が25日までだったので良いタイミングで発売されたもんですw
さて、お得に買えたとは言っても今回の購入額は…
α7 IIIボディ 229,880円
∟ 3年ワイド保証 12,000円
SEL50M28 54,630円
10%OFFクーポン -28,451円
3年ワイド無料クーポン -12,000円
消費税 20,480円
2,500円OFFクーポン -2,500円
メルマガ登録 -1,000円
My Sony アプリ登録 -500円
計 272,543円
(液晶保護シートはポイント交換)
えぇ高いです(汗)
α9やα7R IIIに比べれば相対的には安いんですが、やはり20万円を超える買い物ですからね…。
それでもα7 II登場時に買おうか悩みつつ年数が経つに連れてそろそろ新型が出るんじゃないだろうか待ちに待っていた身としては発売日に買ってしまいました。
こんなにあるのに”ベーシック”
α7シリーズは、いわゆる無印、高画素特化のR、高感度特化のSがラインナップされており、II(マーク2)→III(マーク3)と世代が進んでいます。
これまでは、無印→R→Sと発売されている関係もあって無印はR/Sに比べ高画素/高感度以外にもスペック面で見劣りを感じていました。
しかし、IIIでは昨年11月にα7R IIIが先に発売されました。
満を持して登場したα7 IIIは最上位機種α9やα7R IIIと同等の性能が多くあります。
ザッと挙げてみます。(注:カタログスペックでの比較なので全く同じものでない場合もあります)
・ISO感度はα9(常用51200/拡張204800)と同等でα7R III(常用32000/拡張102400)より上
・位相差検出AFの点数はα9(693点)と同等でα7R III(399点)より上
・コントラスト検出AFの点数はα7R III(425点)と同等でα9(25点)より上
それでいて、α9の46%、α7R IIIの62%という価格設定です。
安く感じてきましたか?w
他には、マルチセレクター、デュアルスロットの搭載や、大容量バッテリーにも対応しており、ここは現時点でもα7 IIIよりも高額な前世代のα7R IIやα7S IIとの優位点です。
そしてそのα7R IIとα7S IIよりも5〜7万円低価格なんです。
こうなったらもう買うしかないでしょ、とw
α7 IIIは妥協のないベーシックモデルだと思います。
「エントリーモデル」ではなく「ベーシックモデル」と謳っているのは、廉価モデルではないですよという意味と、ソニーのカメラはこの高性能が基準なんだという本気の現れなのかなと感じました。
ともかく、買ってしまった以上は使うしかありません!
これからはカメラネタが再び増えるかもしれませんw