2019年3月から提供開始されている動画配信サービス「ディズニーデラックス」。
ディズニー/ピクサー/スター・ウォーズ/マーベルを中心とした作品が見放題のサービスで、今年に入ってから自分も加入もしましたので所感を述べていきます。
初回無料後も継続利用するなら月初に加入しておくとお得
まずは加入前の話から。
加入する日によってはたった1日違いで1ヶ月分の料金差が発生する場合もあるので要注意です。
ディズニーデラックスは初回31日間が無料利用期間として設けられており、公式サイトによると「無料期間終了日の翌日が属する月より月額利用料(1ヶ月分)がかかる」となっています。
例えば12月31日に加入したとすると、31日間(翌年1月30日まで)は無料で利用できるのですが、翌日の1月31日が有料開始日となり1月分として1ヶ月丸々請求され、結果的に無料だったのは12月31日のみとなってしまいます。
ですので自分は年が明けてから契約することにしました。
ただし今年の1月31日に加入した場合は、31日後は3月1日(2020年は閏年)となり、3月2日が有料開始日となるなど、”またぐ月”によってはこの限りではありません。
加入にはドコモ契約またはdアカウントが必要
ディズニーデラックスは、ディズニー・ジャパンとNTTドコモが提携するサービスとなっており、視聴するための「ディズニーアカウント」に加え、決済の手続きとしてドコモ側のアカウントも必要になります。
ドコモの回線を使って手続きすることもできますし、ドコモと契約していない場合やPCなどドコモ回線以外からの手続きであっても無料の「dアカウント」を作成すれば問題ありません。
自分の場合は既にディズニーアカウントを持っていましたし、ドコモ回線と契約している上にdアカウントも作成済みだったので特に気にはなりませんが、利用者によっては2つアカウントを作成・管理しなければならないのは面倒かもしれませんね。
コンテンツ数は意外と多い?
ディズニーデラックスにて提供されているコンテンツの数ですが、毎週追加されるという理由でその数を公表はされていません。
しかし作品一覧を見る限り現時点で1,000には満たないでしょうし、ディズニー関連作品という性質上「Netflix」や「Hulu」など他の動画配信サービスと単純な作品数で比較すると少ないのは間違いありません。
しかしながらディズニー好きな人にとっては、そのほとんどが興味のある作品になるのではないでしょうか。
”観たい作品数”で考えると決して少なくはないと思います。
また、ディズニーデラックスは国内で唯一のディズニー公式サービスということで、現在他の動画配信サービスを利用している人にとってはコンテンツの重複が少ないので、追加で契約しやすいかもしれませんね。
動画の視聴は、PCでの利用はブラウザ上から、スマートフォンやタブレット向けには「Disney THEATER」というアプリが提供されています。
テレビで鑑賞する場合はFireTVやApple TVといった端末やAndroidOS搭載のテレビが必要になります。
会員でなくても「Disney THEATER」にはアクセスできるので、観たい作品があるか気になる方は事前にチェックしておくと良いでしょう。
※「Disney THEATER」へはディズニーデラックス公式サイトからアクセスできます。
特にマーベル作品は提供されているコンテンツがやや複雑です。
「X-MEN」や「デッドプール」は20世紀スタジオ配給の映画ということでラインナップにありません。
(とは言え、現在は20世紀スタジオもディズニーの傘下となりましたので今後登場する可能性はあります。)
「アベンジャーズ」などの”マーベル・シネマティック・ユニバース”と呼ばれるシリーズ作品が主なラインナップですが、その中でも第1作「アイアンマン」と第2作「インクレディブル・ハルク」は権利がパラマウントにあるため除外されています。
そして第16作「スパイダーマン:ホームカミング」と第23作「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」はソニー・ピクチャーズ配給のためこれまた除外となっています。
一方で「名探偵コナン」がラインナップされていたりと、わずかではありますがディズニー作品以外のコンテンツもあります。
最新作の提供時期については、他の動画配信サービスもそうかと思いますが決して早くありません。
例えば、実写版「ダンボ」は今年1月にラインナップに加わりましたが、ブルーレイやデジタル配信で販売開始されたのが昨年7月のことでした。
また、実写版「ライオン・キング」が昨年12月にブルーレイやデジタル配信で登場した際は、ほぼ同じタイミングに期間限定のレンタル扱いとしてディズニーデラックスにもラインナップされていました。
現在はレンタルも終了して、後日正式にラインナップに加わるのが待たれるところです。
当然レンタルなので、視聴を開始してから48時間が経過すると期限切れとなります。
そしてそのレンタル価格は大体500円程度。
キャンペーンでdポイント還元されるなど多少の補填はありますが、わざわざ月額料金を払っているのにiTunesやGoogle Playムービーなどでレンタル購入する価格と変わらないのは残念にも感じます。
加えて、ディズニーデラックスオリジナル作品はまだまだ少ないです。
昨年末からスター・ウォーズ初の実写ドラマとして「マンダロリアン」が配信開始されましたが、ディズニーデラックスでしか観られないコンテンツはかなり限られています。
ディズニー好きな人にはオススメなディズニーデラックスですが、一方で全ての作品を網羅しているくらいものすごく詳しい人にはあまり魅力がないかもしれませんね…。
そういったこともあって、個人的にはディズニーデラックスで魅力に感じているのは、最新作やオリジナル作品よりもむしろ旧作や短編作品です。
自分の場合は「ヘラクレス」や「メリー・ポピンズ」等々、作品名や登場人物は知っていても作品自体を観ていないものが結構あるのですが、ディズニーでは”MovieNEX”というブルーレイ/DVD/デジタルコピーのセット販売を推し進めていて、旧作であっても廉価版は販売しない方針となっています。
短編作品についても同様で、例えば「トイ・ストーリー」にはいくつか短編作品があるのですが、「謎の恐竜ワールド」のブルーレイ/DVDは本編が30分程度しかないのに長編作品と同価格で販売されているのでなかなか手が出しづらいところです。
他にも、「アナと雪の女王」のショートムービー「エルサのサプライズ」は単体で販売されておらず、「ディズニー・ショートフィルム・コレクション」としてまとめられ、これまた長編作品と同程度の価格になっています。
こういった挙げればキリが無いくらいの短編作品もディズニーデラックスにラインナップされています。
ディスクなどで手元にずっと残しておきたいというコレクターでなければ、ディズニーデラックスで十分だと思います。
スマホ版はダウンロードにも対応(ただし制限あり)
スマートフォン用「Disney THEATER」アプリはiOS/AndroidOS共に無料でダウンロードできます。
ダウンロード後にディズニーアカウントでログインすると作品が鑑賞できるようになります。
Disney THEATER(ディズニーシアター)
The Walt Disney Company (Japan) Ltd無料posted withアプリーチ
サービス開始当初はストリーミング再生のみだったのが残念でしたが、現在ではダウンロード機能にも対応していますので外出先でも通信料を気にせず視聴できます。
注意点としては、ダウンロードには72時間の期限が設けられています。
期限切れとなると再びダウンロードをしなければいけませんし、ファイルを削除する必要もあります。
動画は横画面固定となっており拡大/縮小といった機能はありません。
そのためワイド画面表示の作品をiPhone Xなどで鑑賞すると切り欠き(ノッチ)の部分が気になるかもしれません。
ダウンロードには対応しましたが、アプリの使い勝手としてはまだまだ改善に期待したいところです。
ちょっとした特典も
ディズニーデラックスでは動画の見放題だけでなく、加入者向けの特典があります。
まず、スマートフォン用アプリとして「ディズニーDX」「スター・ウォーズDX」「マーベルDX」が利用できます。
Disney DX(ディズニーDX)
The Walt Disney Company (Japan) Ltd無料posted withアプリーチ
STAR WARS DX(スター・ウォーズ DX)
The Walt Disney Company (Japan) Ltd無料posted withアプリーチ
MARVEL DX(マーベルDX)
The Walt Disney Company (Japan) Ltd無料posted withアプリーチ
3つに分かれているのでダウンロードが手間なのですが、一応それぞれに特色があるみたいです。
「ディズニーDX」では、ディズニーに関する情報や、ディズニー/ピクサーのキャラクターたちの待ち受け画面やアイコン、ウィジェットなどが楽しめます。
待ち受け画面は毎日1枚追加されるので長期間加入しているとそれだけ多くのコンテンツが利用できるようになりますし、継続利用による特典も紹介されています。
このアプリはタブレットには対応しておらず、スマートフォン用の画面を引き伸ばしただけになります。
ウィジェットもiPadだと正しく表示されないのが残念です。
「スター・ウォーズDX」では各エピソードごとの人物相関図が参照できます。
各キャラクターをチェックしていくと、「マスター」のメニューにあるバッジを集められるという遊びも工夫されています。
「マーベルDX」では”マーベル・シネマティック・ユニバース”シリーズの作品年表やキャラクターが参照できます。
このように特色のある3つのアプリですが、個人的にはやはり1つにまとめてアプリ内で切り替えるようにしてほしかったです。
アプリ以外の特典としては、ディズニーデラックス会員限定デザインのdポイントカードが用意されており、無料で申し込みができます。
デザインは「ディズニー」「スター・ウォーズ」「マーベル」の3つから1つを選びます。
この特典は32日以上継続利用している人が対象となっているので、無料期間内で解約した場合は無効となります。
ただ、カードの発送はエントリーした月の翌々月末頃となっているので、申し込みは無料期間内でも早めに済ませておくと良いでしょう。
この限定デザインは「dポイントカード」アプリでも提供されており、こちらは3つのデザインを切り替えることが可能になっています。
特に設定は必要なく、「ディズニーDX」「スター・ウォーズDX」「マーベルDX」アプリをインストールしてログインすると自動的に紐付けされたようです。
その他にも、不定期でディズニーストアでの割引やプレゼントキャンペーンがあったりします。
31日間は無料で楽しめますので気になった方は一度加入してみてはいかがでしょうか。
また、ドコモユーザーで「ギガホ」または「ギガライト」の料金プランを契約していると1年間の利用料金が割引になるキャンペーンも展開されているので、対象の方はお得に楽しめます。
自分はまだまだ観たい作品があるので、しばらくは継続で利用する予定です。